茨城県最大級の
陶器市

毎年ゴールデンウィーク中に笠間芸術の森公園で開催される笠間焼の祭典「笠間の陶炎祭」。
200人を超える茨城県在住の陶芸家が作品を一堂に並べ、
50万人以上の来場者で賑わう特別な7日間。

人と人、そして人とやきものの、数えきれない一期一会が生まれる場所。
それが「笠間の陶炎祭」です。

日時
毎年4月29日~5月5日 
午前9時~午後5時
会場
笠間芸術の森公園
主催
笠間焼協同組合

陶炎祭のはじまり

1982年(昭和57年)、作家・窯元・販売店の有志36名でスタートした陶炎祭。
当時の会場は「芸術の村」(笠間市下市毛にある芸術家の工房が集まる地区)の中。
ブルトーザーで道を広げ、砂利を引き、会場作りから設備まで、
全て出店者自らが行う手作りのイベントでした。

仲間同士で議論を交わしてコンセプトを練り上げ、
笠間の知名度アップや作家の地位向上といった目標を掲げると同時に、
笠間焼の礎を築いた先達たちに感謝を捧げる「陶祖祭」の意味合いもありました。
たくさんの人に知ってもらうために、様々な広報活動も自らの手で行いました。
自作の土面をかぶり市内で仮装パレードを行ったり、
会場内に作ったステージで音楽ライブを開催するなど、
まるで学園祭のような楽しい雰囲気で、多くの人を引きつけていきました。

年々出店者も来場者も増え、第3回ともなるとかなり混雑するように。
第11回までは芸術村で開催していましたが、会場が手狭になったこともあり、
第12回からは、現在茨城県陶芸美術館のある場所で開催、第14回(1995年)から、
新設された笠間芸術の森公園でより大規模に行う形になりました。

やきものを見る以外にも。
陶炎祭の楽しみ

陶芸家との会話

作品について知りたいこと、気になることがあったら、直接家に尋ねてみてください。作り手の思いを知ると、やきものを使うのがより楽しくなります。ファンになったら、名刺や陶歴をもらいましょう。名前を覚えて翌年も訪れることができますし、作家との交流が生まれます。
※陶歴(とうれき)…陶芸家の経歴を記した紙。

陶芸家の手料理

器にこだわる陶芸家には、料理上手が多く、会場内の飲食ブースは全て、陶芸家や陶芸販売店が出店しています。陶炎祭でしか食べられない自慢の料理をお楽しみください。

ステージイベント

近隣都市の観光大使による観光PR、音楽ライブ、クイズなど、楽しい催しが盛りだくさんです。

土面オークション

陶炎祭開催初期から続く伝統イベント。出店者が作った個性溢れる土面を楽しいトークを織り交ぜながら競りにかけます。毎年これを楽しみにくる人もいます。

夜まつり

期間中一晩限定の夜の陶炎祭。中央ステージで無料のライブを開催します。夜まつりの日は、飲食ブースも夜間営業しています。

笠間火器展

笠間焼協同組合が開発した直火OKの耐熱食器「笠間火器」の実演・販売をしています。

マイ猪口倶楽部

組合に加盟する陶芸家のぐい呑みと、笠間のお母さんたちが和布で手作りした猪口袋の展示・販売をしています。
笠間市では「笠間市の地酒を笠間焼で乾杯する条例」が制定されています。笠間焼協同組合では、猪口袋に笠間焼のぐい呑みを入れて持ち歩き、いつでも地酒を楽しめるという乾杯スタイルを提案。会場内には笠間の地酒を販売するブースもあるので、ぜひ笠間焼で乾杯してみては?

企画展

笠間焼協同組合が毎年異なるテーマで企画。出店する作家が、陶炎祭のために制作した作品を展示・販売します。

出店作家が作った抹茶碗を展示する「選んで味わう野点(抹茶椀展)」。お好きなお茶碗で呈茶します。一服500 円(お菓子付)。

出店作家が制作したぐい呑1000個の展示する「笠間焼と地酒でカンパイ!ぐい呑1,000個展」(2019年陶炎祭より)

豆皿、箸置き、小さなオブジェなど、手のひらサイズの小品を集めた「お気に入りを見つけよう 掌の小品展」(2019年陶炎祭より)

人気エリア

土面フェスティバル

笠間市内の小学生が笠間土で制作した土面を展示。市内の登り窯で焼成した力作が並びます。

キッズランド

ろくろ体験、粘土遊び、フェイスペインティング、紙芝居など…ちびっこも楽しめるアトラクションをご用意。


ハウツー陶炎祭を開く(PDF)

笠間の陶炎祭 公式サイト